こんばんは☆彡
昨日、来院した小学1年生の男の子Kくんとお母さん。
左下に6歳臼歯が萌えてきて虫歯が心配とのこと。
「シーラント」という予防処置をやろうとしましたが、
萌え途中でまだ半分歯ぐきがかぶっているためできません。
あと1か月くらい様子をみて、完全に咬む面の溝が見えたらシーラントを
することにしました。
お口の中を確認すると、下の前歯の裏側に歯石がついています。
それから、下の奥歯の内側にプラークがたくさん!
Kくんに鏡で、歯石とプラークを見てもらいました。
すると興味深々で、ばい菌の話や歯ぐきの病気についてもしっかり話を聞いてくれます。
まだ年齢的に 一人で磨き残しなく歯磨きをすることは難しいので
仕上げ磨きをしてもらいたいところではありますが、
流石に小学生になると 子供の自立心が芽生えて仕上げ磨きができなくなるのが
現状です。
ホ-ムケアの状況をお聞きすると、たまに仕上げ磨きをやっているとのこと
でした。たまにの時でよいので「下の奥歯の内側」をしっかり磨いて下さいと
お話ししました。
すると、お母さんが
「下の前歯の裏は歯石がついているのに、大丈夫なんですか…」と。
確かに 歯石がついているとプラークが増えやすく、歯ぐきも炎症しやすいため
無い方がよいです!
でもKくんは
前歯は
①歯石を取ると歯ぐきからの出血もなく
②虫歯も大丈夫です
奥歯は
①触ると歯ぐきからの出血があり
②プラークがたくさんあるために萌えかけの6歳臼歯が虫歯になって
しまうリスクが高くなっています
★リスクが高い箇所を病気から守る★を考えたときに、今は奥歯ということになります。
今回、歯石は除去し、歯の表面をツルツルに磨いて、歯磨きの練習も行いました。
そして1か月後に、6歳臼歯の萌え具合をチェックしつつ、
虫歯と歯肉炎のリスクが高くなっていないかもチェックすることにしました。
よく、「歯石がついているとダメなんですよね?」と聞かれます。
もちろん 歯石が無くよりきれいな方がいいのですが、歯石があるところの
指摘やそこの部分の磨き方ばかり練習しているより、
今の自分の 病気のリスクが高くなっている箇所を知って(歯石がついているところの場合もあります)
よい効果的な予防=リスク管理をすることで 健康を手にいれることを
おすすめします!
歯科衛生士 木村