歯を全周削ってかぶせる治療法です。
従来からある銀歯は鋳造という方法で全て手作業で作られていましたが、ホワイトクラウンはコンピュータを使い、機械で白い樹脂を削り出して製作しています。
平成24年4月から、第一小臼歯、第二小臼歯が、平成28年12月から条件付きで第一大臼歯(注)が、ハイブリッドセラミック冠での治療が保険適用になりました。
今までハイブリット冠は、数万円の費用が必要でしたが、保険が適用されれば3割負担で8,000円~9,000円程度とました。大変お得になりました。
- 上下顎両側の第二大臼歯が全て残存し、左右の咬合支持がある患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合等において下顎第一大臼歯に使用する場合、下顎第一大臼歯に使用可能
- 条件付き保険適用部位に関しては、金属アレルギーの患者さんにのみ使用可能
また、どの歯科医院でも治療ができるわけではなく、厚生労働大臣が定める施設基準に適合していると認可された歯科医院でのみ治療が可能です。
メリット
- 銀歯と違って歯と同じような色彩を持っている
- 保険適応が可能な場合がある
- ハイブリッド樹脂でできているため適度な柔らかさがある
- 金属アレルギーを起こさない
デメリット
- 長年使用していると削れて高さが変わることがある
- 長年使用していると変色や着色することがある
- 入れ歯を支える歯には適さない
治療の流れとしては、レントゲンを撮影し、歯の状態を確認、根や歯茎の治療、型取り、ホワイトクラウン装着となります。歯の状態に応じて、3−10回程度の治療が必要になります。
本記事の内容は、あくまでも参考ですので、自己診断はお避けください。治療の方針は歯医者さんと直接ご相談ください。