こんにちは。
みなさん一度は虫歯の治療を受けたことがあるんじゃないかと思います。
ご自分のお口の中に、銀色の詰め物やかぶせ物が
何個ぐらいあるか
数えてみたことはありますか?
先日、はじめて拝見した40代の女性とお話したことを
ご紹介しますね。
女性:詰め物がはずれてしまったので診てほしいんです。
でも、この歯は1年前にもはずれて
その時に虫歯になっていたから治療して
新しい詰め物に変えたばかりなんです。
また虫歯になってしまったのですか?
この歯の治療は4回目なのですが、何でこの歯ばかり治療が必要に
なるんですかね…。
私:詰め物がはずれる原因はいくつかあって、接着剤の接着力が弱くなってしまったり、
詰め物の隙間から少しずつ虫歯が進行して中で広がっていたり、
かみ合わせの負担が大きいとはずれやすくなったりします。
まずは、はずれた歯の状況を確認しますね!
お口の中を拝見すると
・きちんとセルフコントロールされていて綺麗です
・詰め物がはずれた歯は、虫歯にはなっていないようです
・歯にすり減った痕があり、歯ぎしりか食いしばりがありそうです
歯科医にも確認してもらい診査した結果をお伝えすると、歯ぎしりは言われたことはないけど
食いしばっている感じは、普段からあるとのこと。
それが、詰め物がはずれやすい原因かもしれないとお話ししました。
実は、金属の詰め物を歯とくっつける接着剤は、少しづつ溶け出してしまうため
いずれはずれる原因となります。
平均で、約7~8年ごとに詰め物をやり直す必要があることがわかっています。
この40代の女性の場合、80才まで生きるとして、
あと5回ははずれる可能性があるということになるんです!
このことをお伝えすると とても驚いていらっしゃいました。
今回ははずれた詰め物を付け直ししましたが
次回以降、虫歯が進行してはずれた場合には
なるべくはずれにくい処置=再治療の可能性が低くなる治療
をご希望されました。
虫歯じゃなくても治療の繰り返しになってしまうことがあります。
今だけじゃなく、これからまだまだ長い「先の歯のこと」も考えてみて下さいね。
歯科衛生士 木村