こんにちは、歯科衛生の木村です。
先日、妊娠7ヶ月の女性が歯科検診をしてほしいと来院されました。
カルテを確認すると6年ぶり!
その間、他の歯医者さんへ行ったかをお聞きすると
「どこへも行っていなくて久しぶりなんです…」と。
「実は、ママの口の中のことが、子供に影響があるって聞いて
心配になって来ました」と。
お口の中を拝見すると、治療が必要な歯はなく、セルフケアも大きな問題はなさそうです。
ただ久しぶりなこともあり、歯周ポケットのまわりや
歯と歯の間の細かい部分には 磨き残しや小さな歯石が点在しています。
そのことをお伝えすると、
「定期的にメンテナンスに下さいと言われていたのに、今更すみません…。」と
とても恐縮している様子でした。
女性は、母親になることをきっかけに きっといろいろな価値観が
変わると思います。私もそうでした^^
自分のためより、子供のためにできることしてあげたいと思うのは当然です。
「今更なんてとんでもないですよ!実は、お母さんのお口の中の環境が
お子さんの虫歯や歯周病のリスクに関係していることは確かです。
お子さんにふれあう機会が一番多い お母さんから虫歯菌が感染する確立が高いため、
《虫歯の治療をしておくこと》、《ホームケアをしっかり行うこと》、さらに
《プロケアを受けて環境を整えておくこと》 が有効ですよ。
あとは、もしも歯周病があれば その炎症が血管を通っておなかのお子さんに
影響があることも言われているので、歯周病の治療を行っておくことも大切です。
虫歯は大丈夫なので、クリーニングを受けていただき
よりよいお口の中にしておきましょう~。」とお伝えしました。
すると、「来てよかったです!!」と笑顔を見せてくれました^^
普段、検診だけではなかなか歯科医院に行きずらい方も
妊娠をきっかけに ぜひ 問題ないかのチェックとクリーニングを受けて下さいね。
治療がなければ、つわりがない場合、クリーニングはいつでも可能ですよ。
虫歯や歯周病の治療が必要なら、安定期の6か月~7ヶ月をおすすめします。