プラークコントロールって何?

こんにちは^^

東京ではまた、新型コロナウィルスが拡大している状況だと発表がありました。

一人ひとりが気を付けて行動することで、守れる命があると思います。

楽しみたい気持ちは私もありますが、なるべく不要不急の外出は避けて

人が密になる場所、空気の入れ替えがない閉鎖された空間への滞在は控えたいですね。

先日、初めて担当させていただくことになった患者さん。

検査をして、歯周病の治療が必要だとわかりました。

歯周病検査とX線診査の結果をご説明し、歯周病の治療が必要なこと、そしてその内容と回数などもお話ししました。

すると、患者さんが「歯周病って歯石を取れば治るんじゃないの?」とおっしゃいました。

歯石を取ることは、お口の中の環境を整えて、健康もしくは未病の状態にするために必要な処置ですが、

重要なことは

「プラークをコントロール」すること= プラークコントロール なんです。

歯ぐきの炎症は、プラークの毒素が原因と言われています。

歯石は直接の原因ではなく、プラークを増殖させる要因の1つなんです。

そのため、歯石が付いていても歯ぐきの炎症がないこともありますし、その逆に 歯石が付いていなくても歯ぐきが炎症することもあります。

では、そもそも プラーク とは何でしょう?

プラークは歯垢(しこう)とも呼ばれます。歯に付く汚れや垢というイメージがあると思いますが

細菌の塊で、多くの細菌たちがパックされたものです。

歯の表面や歯と歯の間を、爪や爪楊枝などで触ると、ねばっとした柔らかいものが取れます。それがプラークです。

プラーク1mgの中にはなんと10憶個もの細菌が存在すると言われています。

プラーク中の細菌たちは、時間が経過すると共に数を増やしていき、長時間経つと、その菌の種類のバランスも変化させていきます。

適切に除去・コントロールしていくことが、歯ぐきの炎症を起こさせないことに繋がっていくのです。

プラークを除去する方法は、①歯磨き ②フロス ③歯間ブラシ が有効です。

歯周病の治療の際に、プラークのコントロールができていない場合 たいてい失敗&再発します。そのため、歯石を取ることよりも優先して

<どのようにしたら、今よりプラークを効率的に除去することができるのか>を

患者さんと一緒に考えていきます。

そして、ご自身でのプラークコントロールが定着していると判断できた場合に

歯石除去を行っていくことが必要になります。

下の表はプラークコントロール(歯磨き)をやめた場合のプラークと歯ぐきの炎症の関係性を表しています。

歯磨きをしないと徐々にプラークが増えていき、3日目くらいから歯ぐきの炎症が進んでいます。

そして、歯磨きを開始してから2~3日ですぐに歯ぐきの炎症が落ち着いているのがわかります。

私たちプロは、歯医者に来る前だけしっかり歯磨きしてきたのか、

毎日のプラークコントロールが定着しているのか、お口の中を診ればわかります^^

プラークをしっかりコントロールして、歯周病のない 健康で美しいお口の中を維持していきましょう*✴⋆☆**⋆*

歯科衛生士 木村

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