人間は進化を遂げているけど、歯並びやあごの大きさも変わってきていることをご存知ですか?
ネアンデルタール人に比べると現代人の下顎骨は一回り以上小さく、顎の奥行も浅いです。
しかし、歯の大きさはあまり変わりません。
顎の奥行が現代人よりあるのに歯の大きさが同じということは。。。
そうです!歯の本数が違うのです!
現代人は親知らず(第3大臼歯)を含め、合計32本ですが、昔の人は36本あったと言われています。
さらには今では
親知らずがないという人もでてきてるようです。
この違いの原因の一つに食べ物の変化が考えられています。
昔(ホントに大昔)は硬い木の実や肉を自分たちの歯で砕くように食べていましたが、食品加工が進んだ現代では、それほど硬いものを噛むことが少なくなりました。
顎をあまり使わなくてよくなったということになります。
そのため、顎が『退化』して小さくなっていったのです。
人類が進化とともに退化した『退化器官』として『尾てい骨』『虫垂』『男性の乳首』とともに『親知らず』が挙げられるのも納得できますね。
最近、よく噛むことで小顔効果が出る、老化防止になる、などということを耳にします。
しかしそれだけではなく、小さなうちからしっかり『咀嚼』することで顎の成長がしっかり伴うので顎が小さすぎて歯が並びきれなくて歯並びが悪くなってしまったということを避けることができるかもしれません。
食品加工技術が進み、食べやすい柔らかい食べ物を口にする機会が多くなってしまった今、意識的に少し硬いものをしっかりと噛んで『咀嚼』していきませんか?
ライター:やましたみき